なぜフィリピンでは今もFacebookが最強なのか?広告効果を高めるローカル視点
- rocketprimerph
- 4月24日
- 読了時間: 2分
更新日:4月26日
世界的にはTikTokやInstagramの時代といわれていますが、フィリピンでは今なおFacebookが「最も使われているSNS」です。実際、Datareportalの2024年統計によれば、インターネットユーザーの約94.4%が月間でFacebookを利用しています。この背景には、単なる「人気」という言葉では片付けられないローカルな事情があります。

まず注目すべきは「Free Facebook」という制度です。これは、フィリピンの主要モバイルキャリア(Globe、Smartなど)が提供する、通信量ゼロでFacebookを利用できるプランです。特に地方や中下層のユーザー層では、通信費を抑えるためにこのプランを活用し、Facebookのみを使って情報収集・連絡・エンタメを済ませている人も少なくありません。
加えて、Facebookは情報収集ツールとしての役割が強く、MarketplaceやBuy & Sellグループ、ローカルビジネスの公式ページなど、商取引や検索機能が非常に実用的に使われています。ECが発達しきっていない地域でも、Facebook上で「問い合わせ→DM→注文」という購入の流れが定着しています。
企業がFacebook広告を使うべき理由は、この“生活のインフラ”としての役割を持つからです。特に動画広告(フィード、リール、ストーリーズ)は視認性が高く、地域や言語別にも配信が可能。さらに、メッセンジャー広告やWhatsAppとの連携により、顧客対応まで一気通貫で設計できます。
都市部でのZ世代マーケにはTikTokやInstagramが有効ですが、マスリーチや売上への直結を狙うなら、まずFacebookを軸にした戦略設計が重要です。過小評価せず、正しく使うことで、極めて高い広告パフォーマンスが見込めます。
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